日本に帰国できない!?海外でパスポート紛失した僕がその再発行手順と対処法を徹底解説

どうも、こんにちは。ジローです。

留学や世界一周、海外旅行に出かけるのには絶対に欠かすことのできないモノ。

それがパスポートです。

 

これがなければ、入国はおろか出国すらもできません。

ですが、ちょっと気を抜いていると

パスポートが手元にない!

そんなこともあるでしょう。

この記事にたどり着いた方も今まさにそんな状況では?

 

かくいう僕もパスポートを海外で紛失してしまいました^^;

そんなときにふと思うのは

え、これって日本に帰れるの???

ってことですよね。

ジロー
安心してください、帰れます!

今回は、海外でパスポートを紛失した僕の経験を活かして「海外でパスポートをなくしてしまったときにやるべきこと、その対処法」についてお話していきます。

 

パスポートを再発行する前に確認すべき3つのこと

帰国するためには、パスポートを再発行などの手続きを取る必要があります。

ですが、その前にもう一度冷静になって本当にパスポートがなくなったのか確認しましょう。
確認するのは以下の3点です。

 

1. 本当に紛失したのか身の回りをもう一度確認

まずは、もう一度身の回りをくまなく探してみましょう。
紛失届を出してからパスポートが出てきたとなるとムダな時間とお金を費やします。

 

荷物をすべてひっくり返してみて

  • カバンの奥
  • ポケットの中
  • ポーチの中

など、思い当たるところすべて探してみましょう。

 

2. 紛失した場所が検討がつくなら施設に連絡してみる

次に、紛失した場所が検討つくのならそこに連絡をしてみましょう。

ホテルやカフェ、観光施設などなど。

電話での対応、もしくは現地に直接聞きに行くのが一番てっとり早いです。

 

英語が苦手な方のために以下に簡単なやりとりをあげておきます。

ホテルに連絡する場合の一例です。

忘れ物がないかを英語で確認するやり取り(電話)

スタッフ : Good afternoon , 〇〇hotel. Bob speaking.
(こんにちは。〇〇ホテルです。ボブが承ります。)
 
あなた : Hi. I checked out of your hotel just now, and I think I forgot my passport there.
 Could you check for me
(こんにちは。つい先ほどチェックアウトしたのですが、そちらにパスポートを忘れてしまったかも知れません。確認していただけませんか?)

スタッフ:OK, I’ll connect you directly to the lost and found team. Just one moment, please.
 (かしこまりました。紛失物確認担当に繋ぎますので、少々おまちください。)

こんな感じで進めていきます。

もし見つかれば、あなたの宿泊していた部屋番号や名前、住所などを確認されます。

その質問に答えていき、あなたのものであると判明したとします。

 

そしたら

I will come back and pick that up today.

(本日そちらに引き取りに行きます。)

もしくは

Could you send that over?

(こちらに送ってもらえませんか)

のどちらかで進め、パスポートを取り戻しましょう。

 

3.  紛失、盗難されたことを身内に伝えるとともに戸籍謄本の用意をお願いする

身の回りを確認しても見つからなかった。紛失した場所が検討もつかない・・・

そんな時には、もう完全に紛失したと見て手続きの準備をしましょう。

詳しくは後で説明しますが、帰国するためにとれる手続きは

  • パスポートの再発行
  • 帰国のための渡航書の発行

の2つあります。

帰国のための渡航書とは?

簡単に説明をすると、時間がない人のための簡易パスポートです。

パスポート再発行の時間的余裕がないほど緊急な場合、日本へ直行(空港から出ない乗り換えは可能)で帰国する人に限り、パスポートに代わって「帰国のための渡航書」が発給されます。

有効期限は10日間ほどであり、帰国が確認された時点で効力が失われます。

 
もし、パスポートの再発行をする場合のなら、戸籍謄本または本籍地が記載されている住民票が必要です。
日本国内にいる家族に連絡をしてそのどちらかを準備をしてもらいましょう。
 
 
(※パスポートの再発行でなく、帰国のための渡航書の発行をする場合は戸籍謄本以外にも運転免許証などでも発行が可能です。

なので、帰国のための渡航書の場合は戸籍謄本をお願いしなくてもOKです。

 

また、パスポートが誰かに発見されていた場合、極まれにパスポートに書いてある緊急連絡先に電話をかけてくる場合もあるので、そのことも家族に伝えておくといいです。

 

海外でパスポートを紛失してしまったときに行くべき2つの場所

海外でパスポートを紛失してしまった場合、行くべき場所は以下の2つです。

  • 警察署
  • 大使館

ここだけです。

この2つに行きさえすれば、確実に帰国することができます。どのような手続きをしていくか説明していきますね。

 

1. まずは近くの警察署へ紛失証明書(ポリスレポート)を貰いに行く

 

まずは近くの警察署へ行って紛失証明書(ポリスレポート)を貰いに行きます。

ポリスレポートとは

自分の被害状況を警察に伝えたものを、警察官が文章化したものです。

この書類があることで「この人はこういう状況で被害にあいモノを盗まれた、あるいは紛失してしまった」という証明になります。

これがないとパスポートの再発行、または帰国のための渡航書の発行手続きができません。

 

Googleマップ使って「警察署」と調べれば、近くの警察署が営業時間とともに見れるので積極的に利用しましょう。

警察署に行けば、基本的には即日(30分~1時間)でポリスレポートは発行できます。

 

言語に不安があるようならGoogle翻訳を使って対応するといいです。

なくても

I lost my passport. I need a police report.

(パスポートをなくしてしまいました。ポリスレポートが必要です。)

と、伝えれば手続きを進めてくれます。

 

2.警察署で紛失証明書(ポリスレポート)を発行してもらったら大使館へ

警察署でポリスレポートを発行してもらったら大使館へ向かいます。

※大使館は平日夜間や土日は営業していないところが多いので、営業日を確認して行きましょう

 

このとき、ポリスレポートを持っていなかったらパスポートの再発行の手続きは進められません。

なので、必ず「警察署→大使館」の順に行くようにしましょう。

ジロー
それでは、最も重要な帰国するための手続きについて見ていきましょう!

 

大使館で取れる帰国手段は2つある! その選択肢と手続き方法

先ほど冒頭で紹介したように、大使館で取れる帰国手段は

  • パスポートを再発行する
  • 帰国のための渡航書を発行する

の、2つあります。

 

帰国のための渡航書は名前の通り”帰国のため”だけ使われるものです。
なので、発行までのスピードがかなり早いのが特徴です。
 
パスポートの再発行は期間が1週間程度かかるのに対して、帰国のための渡航書は早くて即日で発行できます。

 

このことから、帰国の日が近いという方
→帰国のための渡航書を発行

留学などで比較的余裕がある方
→パスポートの再発行

を選択するといいです。

それでは、それぞれの申請のやり方について解説していきます。

 

パスポート再発行の仕方

パスポートの再発行は、必要書類を集めて大使館に提出するだけです。

必要な書類は次で説明します。

 

パスポートの再発行に必要な5つの書類

パスポートの再発行に必要な書類は次の5つです。

パスポートの再発行に必要な書類
  • ポリスレポート
  • 紛失一般旅券等届出書
  • 一般旅券発給申請書
  • 顔写真(縦45mm×横35mm)2枚
  • 戸籍謄(抄)本もしくは本籍地が記載されている住民票

2の「紛失一般旅券等届出書」というのは、大使館で作成していきます。

これを作成する際には、

  • ポリスレポート
  • 顔写真(縦45mm×横35mm)
  • 免許証などの本人確認書類

が必要です。

(※顔写真が2枚必要な理由は、紛失一般旅券等届出書用とパスポート用で分けて必要なためです。)

 

ですが、パスポートのコピーを持っていれば

  • 紛失一般旅券等届出書
  • 一般旅券発給申請書

の記入する箇所が減るため、申請作業をスムーズに進めることができます。

 

最大の難所は5つめの戸籍謄(抄)本もしくは本籍地が記載されている住民票です。
パスポート再発行の場合はコピーが不可で、必ず原本が必要になります。

家族から郵送かFAXで送ってもらわないといけないので、市役所で取ってきてもらうのも含め10日以上は追加で時間がかかると見たほうがいいでしょう。

 

パスポートの再発行にかかる値段と時間

パスポートの再発行にかかる値段は、

  • 5年用なら、11000円
  • 10年用なら、16000円

です。

これを現地通貨で支払う必要があります。

 

また新たなパスポートの申請から受けとるまでは、おおよそ3週間ほどかかります。

これにプラスして日本から戸籍謄本などを送ってもらう時間も加わるので、再発行までは1ヶ月を目安として見ておくと良いでしょう。

 

帰国のための渡航書の申請のやり方

次に帰国のための渡航書の申請のやり方について解説していきます。

これも、パスポートの再発行のときと同様に書類を提出するだけでOKです。

 

帰国のための渡航書申請に必要な5つの書類

帰国のための渡航書の申請に必要な書類は以下の5つです。

帰国のための渡航書申請に必要な書類
  • ポリスレポート
  • 渡航書発給申請書 
  • 顔写真(縦45mm×横35mm)2枚
  • 戸籍謄本もしくは本人確認書類
  • 帰りの航空券や日程表

渡航書発給申請書 は大使館で作成していきます。そのときに写真が必要になるので、帰国のための渡航書を申請するときにも顔写真は2枚必要です。

 

帰国のための渡航書の場合は、戸籍謄本の代わりに「日本国籍と本人確認ができる書類があれば良い」です。

運転免許証、国際学生証、保険証などなどです。

戸籍謄本の写真をスマホに送ってもらって、ソレを見せてもOKだったという事例もあるようです。

 

※帰国のための渡航書を発行した際は、帰国したあとに発給を受けた日本大使館宛に戸籍謄本を郵送する必要があります。

 

帰国のための渡航書にかかる値段と時間

帰国のための渡航書を発行にかかる値段は

約2500円です。

パスポートの再発行と比べてもかなり安いですよね。

 

しかも申請すれば即日発行も可能です。

とある人は、午前10時に申請して午後4時に受け取れたとのことです。

午前中に申請すれば当日までに受け取れ、そうでない場合は翌日に受け取ることになると見ておくと良いでしょう。

 

パスポートの紛失・盗難に備えて行う4つの対策

ここまでは、パスポートを紛失したときにすべきことについて話してきました。

ここからは「パスポートの紛失や盗難に備えてどのような対策をすべきなのか」について話していきます。

 

今回なくしてしまった方は、次回同じ過ちを繰り返さないように。これから海外旅行に出かける方は、事前に準備を万全にし、なくしたときに落ち着いて対応できるように。

そんな心意気で読んでいってください^^

 

1.貴重品とパスポートの場所を分けて管理し、持ち歩く

一番重要なのは、パスポートは貴重品と別で保管しておくということです。

僕の場合は、財布はジャケットのポケット(チャック付き)にいれ、パスポートは衣服の下にポーチとともに忍ばせていました。

クレジットカードは、このポーチに2枚、財布の中に1枚をいれて行動していました。

パスポートを出したり、クレジットカードを使う時にいちいち衣服の下から抜き出さないといけなかったので面倒でしたが、スリ等には遭わずに済みました。

 

2.貴重品を尻ポケットに入れない

海外(特に観光地)では、スリの被害にあう方がかなり多いと言います。
特にこのイラストの様に、尻ポケットに財布を入れるというのは危険行為です!

 

尻ポケットは前面のポケットと比べて貴重品を盗られやすい、かつ失くしやすいため絶対に避けましょう。

僕のように、衣服の下など少し取りづらい部分にパスポートを肌身離さず持っておくと良いです。

 

3.申請に必要な書類やそのコピーを事前に準備しておく

これはやっているとかなり楽です。もしなくしたとしても、書類に困ることなくスムーズにパスポートの再発行や帰国のための渡航書の申請ができます。

持っておいたほうが良いものとしては、

紛失したときのために持っておくべき書類
  • パスポートのコピー
  • 運転免許証、保険証のコピー
  • 戸籍謄本のコピー(できるなら原本)
  • 顔写真(縦45mm×横35mm)2枚
ですね。

パスポートのコピーを持っていると

  • 警察署でポリスレポートをもらう際の手続きを簡易化
  • パスポート再発行時の手続きを簡易化

することができます。

 

運転免許証などのコピーは、財布もパスポートも盗まれてしまったというときのために役立ちます。

最も事前に用意しておくべきものは戸籍謄本の原本で、これを持っていければパスポート再発行の際にわざわざ日本から郵送してもらわなくて済むことが一番のメリットです。

 

顔写真もわざわざ証明写真ボックスを探す手間も省けるので、持っておくべきですね。

この4点をクリアファイルにいれて、リュックの奥にしまっておくと良いでしょう。

 

4.海外旅行保険には加入しておく

海外保険に加入していると、パスポートを”盗難”された際に保証が効くことがあります。

(※紛失の場合は保証適用外です。)

パスポートを盗難された場合には、海外旅行保険に付帯されている携行品損害補償が受けられます。その補償額は保険会社によって違いがありますが、大体5~10万円程度です。

 

その補償内容は、

  • パスポートの発行手数料
  • 発行のための交通費
  • 再発行までの宿泊費など

が補償されます。

※補償される内容の全額が補償されるわけではなく、上限が5~10万円程度なので注意。

 

海外保険に関しては、クレジットカードに付帯でついてくる保険で十分です。

詳しくはこちらの記事からどうぞ。

 

僕が海外でパスポートを紛失したときの体験談

最後に、僕が海外でパスポートを紛失した体験談をお話します。

僕は2019年12月、カナダのバンクーバーからアメリカのテキサスへ行く飛行機の機内にパスポートを忘れ、紛失しました^^;

 

普段は衣服の下にパスポートをポーチに入れて管理していたのですが、この時だけは気が緩んでいました。

出国審査を受けた後、eチケットの控えと保険証などのコピーが入ったクリアファイルの中にパスポートを入れ、機内の座席ポケットに収納してしまったんです・・・!!

 

そしてテキサスに到着後、座席ポケットのクリアファイルを置いたまま機内を後にしました。

普通は入国審査のときに普通は気づくはずなんですが、なぜかこの時は入国審査がなかったんですよね・・・

 

パスポートを紛失したのに気づいたのはその翌日。

荷物を確認するとパスポートはおろか、各種コピーの入ったクリアファイルもない。

その時は

ジロー
あ、ヤバい。これ日本帰れないわ。。。

と、絶望しました(苦笑)

 

幸いにもテキサスではホテルでなく、日本語の通じる従兄弟の家に泊まっていました。そのため、航空会社へ連絡をしてもらったり、機内の忘れ物情報を調べてもらうことが可能でした。

 

最初の方は、紛失物登録ということで「あなたの紛失物がもし見つかったら連絡する」というメールサービスに登録して情報を待っていましたが、全然連絡が来ず。

 

3日後、従兄弟の休日に航空会社に電話をかけてもらったところ「パスポートらしきものが届いている」という情報がありました!

 

その情報を得てから、急いで空港へ出かけて無事にパスポートを奪取。

一時はどうなるかと思いましたが、無事にパスポートが手元に戻ってきたときはホッとしました(笑)

ちなみに、登録したメールサービスは手元にパスポートが届いてからも「残念ながら見つかっていません」というメールが届き、あまり役立ちませんでした。

 

もし、僕のように機内に忘れ物をしたとしたら航空会社に直接電話するというのが一番いい方法ですね。

まあ何より、いつどんな時でも気を抜かずにパスポートを肌見離さず同じ場所に管理しておくのが一番重要です。

本当に一瞬の気の緩みが命取りです(笑)

 

海外でパスポートを紛失したときにすべきことまとめ

それでは、最後にパスポートを紛失した際にとるべき行動を復習しましょう。

パスポートを紛失してしまったら、

  1. まずは警察署に行き、紛失証明書(ポリスレポート)をもらう
  2. 大使館でパスポートの再発行or帰国のための渡航書を申請する

 

そして、パスポートの再発行に必要な書類は以下の5つ。

パスポートの再発行に必要な書類
  • ポリスレポート
  • 紛失一般旅券等届出書
  • 一般旅券発給申請書
  • 顔写真(縦45mm×横35mm)2枚
  • 戸籍謄(抄)本もしくは本籍地が記載されている住民票

帰国のための渡航書の申請に必要な書類は以下の5つ。

帰国のための渡航書に必要な書類
  • ポリスレポート
  • 渡航書発給申請書 
  • 顔写真(縦45mm×横35mm)2枚
  • 戸籍謄本もしくは本人確認書類
  • 帰りの航空券や日程表

でしたね。

 

長期旅行者や留学の場合は
→パスポートを再発行

短期旅行など時間がない場合は
→帰国のための渡航書申請

をしましょう。

 

なによりもパスポートをなくさないようにしましょう!

無事に日本に帰国できることを祈ります。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

それでは、また。