WWOOF(ウーフ)体験記,海外編② デンマークの小島でカフェを手伝う僕の1日。再生可能エネルギーでの暮らし。

こんにちは。海外で2回目のWWOOF(ウーフ)をデンマークで行ったジローです。

デンマークでのWWOOF先には、2019年の8月12日~8月31日までの計20日間お世話になりました。

 

ここは過去最高にボランティアの数が多く、国際色豊かな環境で暮らすことが出来ました。

そして、ガイドブックには載っていないほどの小さな島ということもあって自然も豊か。

さらにこの島には他の島にはない驚くべき特徴がありました。

 

今回はそんな「デンマークの小さな島のカフェで行ったWWOOF」についてお話していきます。

 

デンマークでお世話になったホストさん

今回お世話になったのは、デンマークの小さな島でカフェを営む2人の夫婦。

この小さな島はすべての電力を再生可能エネルギーで補っているというすごい所。

風車やソーラーパネルが至るところにあります。

大きさは日本でいう宮古島くらいです。

デンマークの中心付近にあるサムセー島。

ホストさんですが、旦那さんは海外アニメにでてくるような陽気な人柄でいつも冗談を言って場を和ませます。

彼と関わることは少なかったですが、すれ違う度に笑わせてくれました(笑)

 

奥さんは口調は強いけれど色々気を使ってくれるので、みんなに好かれていました。

仕事の内容を理解出来なかった頃はめっちゃ怖い印象でしたが、仕事をしながら関わるにつれて優しさにあふれる方だと気づきました。

左から2番めと3番目がホストさん

今回はそんな2人が営むカフェでWWOOFをさせていただくことになりました。

ここは自分たちで醸造したビールを中心に様々なメニューを提供している、この島の人気スポットでもあります。

 

デンマークでの一日の流れと仕事内容

ここでの一日の流れを表にまとめましたので、こちらをご覧ください。

一日の流れ

07:30 起床

08:00 朝食

11:00 仕事開始

12:00 休憩&昼食

13:00 仕事再開

17:00 仕事終了

19:00 夕食

23:00 就寝 

ここでの一日の流れはこんな感じです。

1日5時間の週6日というスケジュールで動きます。

それでは、詳しく解説していきますね。

 

 

ここでは7:30に起床して、そのまま朝ごはんを食べます。

日にもよるのですが、僕の場合は11時から仕事が始まることが多くそれまでは自由。

なので朝ごはんを食べ終わった後には、自転車で5分の近場のビーチへ泳ぎに行ってました。

 

ほとんどプライベートビーチのようなもので、開放的で気持ちが良かったです。

透明度が高いきれいな海

11:00ちょっと前にカフェに向かい、仕事開始。

ここでの仕事は主に4つ

仕事内容

・お客さんに料理を運ぶ

・料理の盛りつけをする

・皿を回収し、食洗機に入れて洗いもとの場所へ戻す

・庭に生えているブルーベリーの収穫をする

といった内容。

予約が入っているときの厨房の様子

指示が英語で飛び交うので最初の頃はかなり苦戦しました。

お客さんとのやり取りも慣れるまでは難しかったです。

「英語を覚えなきゃ生きていけない!」

そんな環境だったので、使えるフレーズを会話の中でどんどん覚えていきました

 

12:00になると1度休憩。

ウーファーで集まって外のベンチで昼食を取ります。

カフェの外の様子

昼食を食べながら「そっちの調子はどうよ」といった会話などをしていました。

あとはお互いの国のことについて。

 

休憩が終わり13:00から仕事再開。

15:00までがかなり忙しく、食器を片付けたりビール瓶を新たに並べ直したりなどなどやることがたくさんあります。

カフェの内装

それを過ぎると落ち着いてくるので、16:00頃にキッチンを清掃し始めます。

衛生面にはかなり気を使っており、隙間に落ちた食材の回収をしたり机全体や冷蔵庫の取手部分をアルコール消毒したりします。

これが30分~1時間ほどかかる。

 

人手が余っている場合は、ビール瓶のラベル貼りをすることもありました。

このラベル貼りは倉庫内で行うのでかなり地味な作業になります。

ですが、僕は「いかにラベルを早く貼ることができるか」と勝手に競技化してタイムアタックをしながら楽しんでいました(笑)

 

17:00になると仕事が終了。

帰る前にホストさんからウーファー用の食材をいくつかもらいます。

牛乳や卵、パン、その日余ってしまった料理など。

 

仕事が終わったら夕食まで自由時間。

夕食を作る当番じゃなければ近くのビーチに出かけます。

泳ぐこともありましたが、寝転がって読書することも多かったですね。

 

写真の奥に見える彼は毎日ビーチに通い、読書をしながら日焼けをしようと頑張っていました(笑)

ビーチで本を読んで過ごす

夕食の前に帰宅し、19:00にウーファー全員で夕食をいただきました。

 

その後はその場に残っておしゃべりしたり、部屋に戻ってゆっくりしたり自由な時間。

23:00には就寝してました。

 

そんな一日です。

 

国際色豊かなWWOOFer(ウーファー)達

ここではかなりの数のウーファーに出会いました。

なんと総勢10名!!

・アメリカから来て彼女に会うついでにWWOOFしている青年

・インド出身でパリの大学に通う青年

・イギリスから来たフランス語の女性教師

・台湾からきた英語が苦手な青年

・ドイツからきてギャップイヤーを満喫中の青年

・ドイツ出身で休暇を利用してWWOOFをやりに来た女性

・フランス出身で自転車でヨーロッパを旅する30代のカップル

・フランスからきた学生のカップル

というみなさま。

アメリカ、インド、イギリス、台湾、ドイツ、フランスと国際色豊かなウーファーたち。

 

教師、工業系の学生、研究者目指している人、エコロジストなどなどやっていることも様々。

すごく刺激をもらえたウーファーたちでした。

 

ウーファーには農業系の人たちだけでなく、本当にいろんな人達がいるんだなと実感しました。

 

会話のスピードが早すぎてついていけない。。。

ここでのWWOOFは、人数が多いだけあって会話のスピードが尋常じゃない。

最初きた頃はその会話のスピードについていけなくてかなり困りました^^;

 

聞くだけで精一杯で一切喋れない。

会話を振ってくれても短い文章でしか返せない。

 

ノルウェーである程度英語に自信がついたのに、それをポッキリとおられました(苦笑)

 

 

けれど、一日中英語を使わなければならない環境にいたことで、日に日に英語は上達ていきます。

彼らの発する言葉で「こういう状況のときはこれが使える」など学習していきました。

ここでスピーキング力がかなりレベルアップしましたね。

 

アメリカとイギリスのウーファー以外は母国語が英語ではないけれど、みんな英語で話す。

その光景をみてフシギな感覚におちいるとともに、英語が世界共通言語であることを再認識しました。

 

帰る間際には英語力は飛躍的に上がり、グループの会話にも多少入れるようになるまでに。

他のウーファーにも「最初のときよりかなり喋れる様になったね」と言われたのがすごく嬉しかったです^^

 

恐ろしく豪華な宿泊場所

ここでは、カフェの近くにあるウーファー専用の家で宿泊をしました。

内観1 キッチン

ウーファーが最大で8人まで受け入れられることもあってかなり広い。

全員が1階のリビングに集まってもまだまだ余裕があります。

内観2 ソファーとテレビ

キッチン、リビング、シャワー、トイレなどなど設備は十分。

「ウーファー専用の家を持っているってどんだけ金持ちなんだ!」

と驚愕していました。

みんなで夕食を食べる大きなテーブル

そしてなんと2階建てで、ウーファーそれぞれに部屋が与えられていました。

プライバシーもしっかり守られます。

しかも部屋もシンプルながらスッキリとしていてキレイ。

僕が泊まった部屋

自転車も4台あってそれも自由に使えるという素晴らしい環境。贅沢すぎる。。。

自転車に乗り、カフェに向かう

そんなウーファー専用のお家でしたが、洗濯機はない模様。

ホストさんに洗濯物を持っていって、ホストさん家で洗ってもらうというシステム。

 

そんな頻繁には持っていかず、1週間に1回だけという感じです。

服が少なかった僕はそこで少し苦労しました。

 

それだけが少しだけ欠点でしたが、それ以外はなんの文句もない素晴らしい場所に泊まれました!

 

まかないがめちゃくちゃ美味しい食事

ここでの食事は昼食だけまかないをもらい、その他は材料をもらってウーファー同士で自炊をするという感じでした。

 

朝食はそこのカフェで作っているパン、または同じくそこで作っているシリアルを食べます。

ここでは仕事の時間がウーファーごとに異なるため、起きたら自分で勝手に食べるというスタイル。

 

昼食カフェで出るまかないをいただきます。

カボチャのスープとパン

このまかないがめちゃくちゃ美味しい。

メニューは曜日によって決まっていますが、じゃがいもがメインであることに変わりはありません。

ホストさん曰く、サムセー島のじゃがいもはめちゃくちゃ美味しいのだとか。

実際、かなり美味しかった。

じゃがいもとブロッコリーとその他色々

特に野菜のキッシュは絶品で、それぞれの野菜の旨味が卵の甘さと交わり合って独特の味わいを醸し出します。

 

カフェがあまり忙しくないときは、ウーファー全員でベンチに腰かけ談笑しながらいただきました。

最初の頃は会話についていくのに苦労しました^^;

2週間を過ぎた頃からは会話に入れるようになり、ジョークの意味もつかめるようになり非常に楽しい時間でした。

 

そして夕食。

夕食普段ウーファー同士で当番を決めて作ります。

配膳中の様子。

ときにはピザを作り、ときにはカレーをスパイスから作ったりもしました。

ウーファーの方々は自分の当番のときはしっかりやるけど、それ以外のときは一切手伝わないといった感じでメリハリがありました(笑)

イギリスのウーファーとピザ

19:00頃にみんなで食卓に座って食べます。

夕食の様子

ただ、月曜の夕食だけは特別でカフェに行ってホストさんと一緒に食事をします。

この夕食は独特でパン生地を棒に巻き付けて作ったり、パスタも生地から作ったりと色々な経験をさせてもらいました^^

みんなでパンを焼く

パン生地を巻いた棒を、火に近づけて焼いていくのですがこれもまた難しい。

うまく動かして熱を分散させないとすぐ焦げるし、かといって火から遠ざけると焼き上がりが遅くなる。

ここに長期間いるウーファーは、以前に同じことをやっていたためこれが上手。

 

焼き上がったパンの間にソーセージや野菜を詰め込んで食べたホットドッグは絶品でした。

 

また、土曜日は夕食後にウーファー同士でお酒を飲みながらトランプで遊ぶというのが習慣でした。

みんなでトランプ

ドイツから来たウーファーがよく飲むこと飲むこと。

1人で5缶以上飲むことはザラで、さらにウイスキーを買ってきたりとかなりのお酒好きでした。

英語でのトランプゲームはルールを理解し難いものもありましたが、楽しい時間でした。

 

自転車で動き回った休日

休日はそれぞれのウーファーが来た曜日(微調整あり)ということで、僕の場合は2回ありました。

最初の休日は、インド系のウーファーさんと一緒に「自転車で島を一周しよう!」と1日で70kmほど自転車を乗り回しました^^;

自転車で島を旅する

ここの島は大きな建物が何もなく、見渡す限り金色の麦畑や色鮮やかな花畑が広がっていました。

ここまで田舎で空気の澄んでいる場所は訪れたことがなかったので全てが新鮮。

花畑に映える一本の木

さほどアップダウンはなくて走りやすかったです。

急激に登るということはなく、緩やかな坂道が続く道が多い印象でした。

緩やかだけどかなり長いあいだ坂が続く場所もあったので、「いつまでこの坂が続くんだ!」と途中かなり苦しくなりました(笑)

自転車と麦畑

島の最北端に広がるビーチがとてもキレイで、インド系のウーファーさんと一緒に写真を撮りまくりました。

そして、疲れを癒やすようにそこで1時間ほど寝転んで過ごしたのを覚えています。

 

ぜひ一度は訪れてみてほしい場所です。

最北端への入り口

天国かと思うほどのきれいな海と草原が広がっていました。

帰り道の途中で彼の自転車を漕ぐスピードが早すぎて置いていかれてしまうというハプニングもありましたが、本当に楽しい時間が過ごせました。

小さな町中を駆け抜ける

途中で立ち寄ったアイスクリーム屋さんも美味しかったです。

馬とウーファーさん

彼とはその後、僕がフランスを訪れたときに泊めてもらい一緒にパリを観光したりもしました。

日本のアニメがかなり大好きで、いつか日本に来るときは僕の地元の沖縄による予定とのこと。

いつか会えるのが楽しみです^^

 

次の休日も同じように島巡りをしました。

その時は1人でしたが、前回行けなかった南側を中心に色々巡ってきました。

最南端にある灯台

楽しかったですが、やっぱり1人だと観光は味気ないなって思いましたねー。

 

最終的にはふらっと立ち寄ったビーチで寝転んでました。

どこのビーチに立ち寄っても海が透き通っていて気持ちが良かったです。

いつの間にか眠ってしまって1時間ほど経ってました(笑)

1隻の船が浮かぶビーチ

ここでの休日はそんな感じです。

 

デンマークでのWWOOF(ウーフ)は英語がかなり上達しました!

デンマークのWWOOFでは、ホストさんとガッツリ関わってそこの文化を体験するようなことは出来ませんでした。

しかし、国際色豊かなたくさんのウーファーたちと暮らすことですごく英語が上達した場所でした。

 

色々な価値観に触れられて楽しかったです。

連絡を取り合う友達も増えましたし。

 

大変なこともありますが、やはりWWOOFは色々な出会いがあって楽しいですね!

それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました!

 

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