フィリピン探訪記:3日目

 

いきなり画像で申し訳ない。

この炭水化物&炭水化物&炭水化物&炭水化物のセットメニューが何かというと、これ3日目の朝食である。

もう一度言う「朝食」だ。

「えぇ…重くない…?」

日本人メンバーは朝っぱら若干のゲンナリ感を抱えていた。

 

 

フィリピン探訪記:3日目

フィリピンに来て3日目。

この日はフィリピンのとあるリゾート施設に行くことになっていた。

朝の2時半に起床し(何とか起きれた)、日本人メンバーとフィリピン人メンバー合わせて15人で11人乗りのワゴン車に乗り込んで出発した。

ちなみに余剰人数の4人がどこに座っていたかだが、後ろの席への通路に段ボールを置いて、そこに座ったり、2人掛けの席に3人強引に座ったりしていた。

とんだ強行軍である。

 

リゾート施設には車で6時間ぐらいかかるらしいので、それまでは無茶苦茶な座り方のまま、じっと座っていなければいけない。

ぶっちゃけ辛かった(苦笑)

特に席は座る位置によって辛さの度合いが完全に別物だった。

窓際の席なんかは寝るときに車の窓にもたれかかることができるし、ちゃんと席の柔らかい部分に座ることができた。

逆に席の真ん中辺りの中途半端なところに座ると、もたれかかるところがないうえに、席の骨組みの鉄パイプが何時間も尻に刺さり続けることになり痛い。

しかも、この中途半端な席で寝ると顔を下に向けたまま寝ることになり、起床時にもれなく首痛がついてくることになる。

あ、あと腰痛もオマケでついてくる。

世界一嬉しくないオマケだ。

不幸中の幸いというか、車内はクーラーがガンガン聞いているおかげで暑いということはなかったので、そこがせめてもの救いだった。

 

そんなこんなで爆睡しながら車に揺られること、数時間。

日も上り、朝食の時間になったために「Jollibee(ジョリビー)」というファーストフード店で朝食を食べることになった。

そして、そこで出てきたものが冒頭の超☆炭水化物セットである。

正直、朝食としては超絶ヘビーであった。

味は美味しいし、普通に昼や夜に食べる分には何も問題はない。

 

ただ、いかんせん朝っぱらから、この重さの食事を出されるとしんどいものがある。

特に個人的には日本にいるときは朝食は食べないので、なおさら腹にずっしり来るものがあった。

思い返してみると、割りとトラウマ級の体験であった。

他のメンバーも割りと衝撃を受けていたらしく、フィリピン旅行中に食事の話になると「ジョリビー行っとく?(笑)」「それはヤダ」みたいなネタが生まれるほどだった。

 

ちなみにこのジョリビーはフィリピンでは最もメジャーなファーストフード店であり、日本で例えるなら「マク◯ナルド」や「吉◯家」といったところである。


(お店はこんな感じ、目が怖いハチのキャラクターがお出迎えしてくれる)

ちなみにジョリビーだが日本にはまだ未進出である。

と、思ったら2018年に日本に進出する計画があるらしい。

これは乞うご期待である。

(行こうとは思わないが笑)

 

そして、ここで個人的大事件が発生した。

なんと、ジョリビーではブラックコーヒーが売っていたのである。

前日のヴィーノの家ではブラックコーヒーがなく、話を聞く限りフィリピンではブラックコーヒーは諦めるしかないと思っていたので、何の迷いもなく即購入。

取りあえず香りはちゃんとブラックコーヒーの香りがしていた。

おそらく砂糖は入っていないだろう。

ファーストフード店のコーヒーなのでクオリティには期待していないが、とりあえず一口。

 

うん、マズい(笑)

正直に言ってブラックコーヒーとしての質は相当低かった。

日本で出されたらお金を出したことを後悔するレベルである。

だが、そもそもフィリピンではブラックコーヒーは飲めないと思っていたし、ブラックコーヒー自体が3日ぶりという状況で飲むコーヒーはめちゃくちゃ満足感を感じた。

味はマズいが満足感を感じる。

くっそマズいがくっそウマい!!

なんていう矛盾した感想を持ちながら、出発前にもう一杯買っていくことにした。

 

巨大リゾート施設「VILLA ESCUDERO」

その後、車での席取りに失敗し、苦痛に耐えながら移動すること数時間。

ついに目的地のリゾート施設に到着した。

 

 

 

施設の名前は「VILLA ESCUDERO」

広大なココナッツ農園を改装して作られた強大なリゾート施設である。

敷地内にはココナッツ農園だったころの名残のココナッツの木がたくさん生えていた。

ちなみにこのリゾート施設、フィリピンではかなりのグレードの高い施設であり、一般のフィリピン人はまず来れない場所だそうだ。

 

到着後はフロントで手続きを行う。

その際にウェルカムドリンクを配っていたが、何となく嫌な予感がしたのでもらわなかった。

日本人メンバーの中にドリンクをもらった人がいたので味を聞いてみると激甘で飲めなかったそう。

「あぁ、やっぱり」という感じであった(苦笑)

 


(フロントはこんな感じ)

 


(施設内の建物も南国感のある作りになっている)

 


(こんな感じで施設内は自然にあふれている)

 

その後、フィリピンの歴史を学べる資料館のようなものがあり、そこに行くことになった。

 

このピンク色の建物が資料館であり、中にはこれまでのフィリピンの歴史を辿れる歴史的な資料などがたくさん展示されていた。

(写真撮影はさすがにNGだった)

  
(戦車や機銃、対空砲、兵士の人形といったものも資料館の外に展示してあった)

 

 資料館を見た後は昼食の時間となった。

この資料館と昼食の場所が少し離れているので、こんなものに乗って移動することになった。

 

おそらく水牛かそれに近しい動物が引っ張るカートに乗っての移動である。

フィリピンは赤道近くの南国なので基本的に暑い。

(ただし、梅雨の時期の日本のようなジメッとした暑さではなく、カラッとした暑さだったので日陰に入ればなんとかなった)

このときも日なたにいるとすぐに汗が出てくるような暑さだったので、こういった日陰かつ風が通る乗り物で移動するのは気持ちよかった。

 

 

そして、移動中にカートのスピーカーからおそらくフィリピンでポピュラーな曲が流れてきてフィリピン人メンバー大合唱&日本人メンバー大苦笑。

話には聞いていたが、改めてみんなめちゃくちゃ陽気だなぁと感じた。

あと、余談だがこの旅行中に誰が歌い出したかはわからないが「baby shark」という歌が大流行した。

こんな感じの曲である。

この歌の詳細はわからないが、旅行中に誰かがこの歌を歌い出し、いつの間にかみんなで大合唱で歌うようになっていた。

特にワゴン車で移動しているときなんかはやることもないので、隙あらば誰かが歌い出し、みんながそれに合わせて歌い大合唱というシーンが何回もあった。

 

というか、このときに限らずフィリピン人メンバーは基本的にめちゃくちゃうるさかった(苦笑)

言い方は悪いが、日本でいう小学校低学年の男子のような騒がしさでずっと話し続けていた。

でも、だからといってうるさくしても日本みたいに誰かに怒られるわけではなく、みんな楽しそうに爆笑していた。

ここでの日本とフィリピンの違いを感じることとなった。

 

川の中のレストラン

牛ののんびりしたペースに揺られること数分、カートから降りて昼食の場所に到着した。

ここである。

 


(川の中にイスとテーブルが置いてある)

 

(すぐ近くには滝もある、高さは5m以上はあったのではないだろうか)

 

別に写真を間違っているわけではない。

ここで昼食を食べるのだ。

写真のようにみんな裸足になり、川の中に入ってビュッフェ形式の昼食を食べるという場所である。

さっきも書いた通り、フィリピンは基本的に暑いので、こういった川の中に入っていると足がひんやりして気持ちいいのである。

さらに水面の上にいるので体感的にも涼しく感じられ、とても快適な場所であった。

ちなみにこの川のレストランだがこの施設の中でも結構有名なところらしく、多くの人が訪れていた。

 


(昼食はこんな感じのビュッフェ、紙に包まれているのはライスである)

 


(本物のココナッツを割って飲むココナッツジュースも出てきた、味はマズくはなかったとだけ言っておく笑) 

 

それとここでは食事を食べる際に食器などはなく、素手で料理を掴んで食べるようになっている。

理由としては元々フィリピンの人は料理を素手で掴んで食べる風習があるので、それを尊重してここでも素手で食べるとのこと。

最初は「えっ?」と思ったが、やってみるとこれはこれでアリというか。

こういうふうに料理を食べるのも面白いなと感じた。

ちなみに手は足元の川に手を突っ込めばいくらでも洗えるので非常に便利だった(笑)

 

川の上のコテージ

昼食後は宿泊するコテージへ移動。

川に接した、というか川の上に立っている2階建てのコテージで日本でこんな感じのところに泊まったら一体いくらするんだと思うほど、豪華で雰囲気のあるコテージだった。

 


(2階のベランダ、川に面接して風も微風、かつ日陰で最高の環境だった)

 


(1階からの景色、ちなみにこの床の下は川である)

 


(部屋の中はこんな感じ、空いているドアからさっきのベランダに行くことができる)

 


(1階にはハンモックもあった)

 

コテージにつき、荷物を置いて部屋割りをして少しゆっくりした後に、夕食までにはまだ時間があったので、フィリピンで昔から受け継がれているショーを見に行った。

 


(ショー後にみんなで記念撮影)

 

次に川でカヌー体験ができるので、それも体験。

最初はちゃんとしたカヌーかと思ったら、竹を組み合わせただけのものだったので沈むんじゃないかと思ったが、意外としっかりしていた。

 


(コテージのベランダから撮影してもらった)

 

その後、施設内にプールがあったので日本人メンバーとサニーの5人で1時間ぐらい遊んだ後に夕食となった。

夕食は広い講堂のようなところでのビュッフェ形式だった。

料理自体は美味しく、何回かおかわりに行った。

いや、正確に言うと行ったというより行かされたのである。

フィリピン人メンバーは誰かのお皿が空くとすかさず「おかわり行こうぜ!」と言ってくるのだ(笑)

ただ、それは別にネタで言っているとか、そういうことではなく前回の記事でも書いた様にフィリピン人は毎回の食事でお腹いっぱいまで食べきることがいいことだという価値観を持っているのである。

なので、彼らからするとお皿が空いた時点でおかわりを聞くのは当然のことなのだ。

 

で、日本人はそうやって進められるとなかなか断れないので、結局限界ギリギリまでおかわりをすることになったのだ(笑)

 

ちなみにこのときにデザートでマンゴーがあったのだが、日本人メンバーが片っ端から食べまくったせいでマンゴーの在庫がなくなったのか途中からパイナップルに変わるという事件があった。

まぁ、日本でマンゴーを買うと高いのでこうやってビュッフェで出てくるときにたらふく食べておきたいということなのだが、何かホテル側に対して申し訳ない気持ちになった(笑)

 


(夕食のときに出てきたマンゴーシェイク)

 

死ぬほどマンゴーを腹に詰め込んでコテージに戻った後は、購入したビールを片手にリラックスタイムとなった。

ホテルが釣竿を貸し出ししていて、コテージのベランダで釣りができるとのことだったので、釣りをしたり、誰かが持ち込んでいたトランプで神経衰弱やババ抜きを日本人メンバー、フィリピン人メンバー交えて楽しんだ。

 


(魚は慣れていて警戒心が強いのかなかなか釣れなかった)

 


(神経衰弱中、みんなお酒を入れているのですこぶる記憶力が悪い笑)

 

そんなこんなで夜は更け、お酒も回ってきたところで解散となった。

朝早くから行動していたはずなのに気づいたら、一瞬で1日が終わっていた。

この調子で過ごしてたら、すぐに最後の日が来そうだな。

そんなことを考えながら、さすがに疲れていたのかすぐに寝落ちしたのだった。   

 

フィリピン探訪記3日目 fin