どうも、天気予報を見たら35度でゾッとしてるにっしーだよ
これはさっさと茨城抜けたほうがいいな。
とはいえさすがに疲れがたまってたのか9時台出発になってしまったのは誤算だ。
途中で海が見える。この辺はもう福島かな?
泳ぎたいけど、今はまだその時じゃない!
気づいたら福島県。
同時期に出発した友人が「福島は涼しい」って言ってたけど全然そんなことない34度w
しかもずっと山道で途中からコンビニもなく高校時代のラグビー部の思い出が蘇ってまいりました(笑)
もうあまりにも暑すぎて若干気分も悪くなったので川へダイブしてやろうかと思ったけど、傾斜が急すぎて降りられず断念。
木陰で休むこと30分、だいぶ回復したので一走りしていわきまで向かう。
途中の下り坂の歩道がガタガタすぎてバックパックがまたもや落ちかける。
タイヤとの摩擦で見るも無残な姿に。
やっぱり百均のヒモじゃダメだ。振動でゆるくなってしまう。
まあ、タイヤのほうが無事だったので良しとしよう。
体力が落ちてくるとつい歩道を選択しがちだが、やはり車道セオリーは守ったほうが良さそうだ。
いわき市内にあるイオン内のサイゼリヤにて昼休憩。
ここまでで223km
今日だけで言えばだいたい43kmほど走ったかな?
本当はもう少し走りたかったけど、暑すぎるのと登り坂がキツすぎるのとで後半はペースダウン。
こればかりは本当にどうしようもない。熱中症になって救急車で運ばれるわけにはいかんからね。
涼しくなる後半戦でペースを上げていこう。
せっかくイオンに来たのでいくつかアイテムを買い足す。
保冷剤は凍らせてタオルとともに首に巻く予定だ。
お、このヒモは頑丈そうだ。自転車・バイクコーナーにあるくらいだし期待できそうだ(^^)
というわけでこんな感じに。今までと比べてかなり安定した。伸縮性もあるから多少の揺れにも動じない。
大学時代、免許合宿でお世話になったタイヘイドライバーズスクールがたまたま道の途中にあったのでパシャリ。
横国のテニサー連中と飲んだのはいい思い出だ。
そしてここからはひたすらアップダウンの激しい道を進む。
写真を撮る気力もなくなるくらい進んで進んで進みまくると、、、
「二輪車はこの先通行止」の電光掲示板が。
つってもまだ40キロも先の話だしと油断したのが間違いだった。
今思えばここが地獄の始まりだったのだろう。
通行止エリアまで10kmくらいのところまで国道6号線を走らせてからいろいろ調べてみると…
なんと原発事故の影響で二輪車はここら一帯全く通ることができないのだ。
よってかなり迂回しないと行けなくなった。
そのルートがこちら。
標高500メートル!?
ま、まあ行けなくはないだろう。たかが知れている。
しかし、この判断が命取りだと気づくのはもっとあとになってからである。
とにかくずっと登りなのである。
今までの国道のように登って下りての繰り返しではなくずっと登り、、、
これだけでもかなりツライ。
だいぶ上のほうまで来たのがわかるだろう。
日が沈む前になんとか山を越えなければ!
不気味なトンネルを抜け
親知らず橋。この後何個も橋を通る。
木戸ダム。まだ景色を楽しむ余裕はあった。
しかしまだまだ上りは続く。
さすがにもう漕いで走る力は残ってないので押して登るしかない。
日もかなり傾いて来た。
ここで一番厄介だったのは歩くと虫が寄ってくるところである。
ブンブンとどんどん増えるアイツらはおそらくブヨの類だろう。たまにちくっと刺された。
その鬱陶しさと暑さと焦る気持ちがイライラを募らせる。
誰もいないのをいいことに何度発狂しただろうか(笑)
いや、本当に笑えない。
そして、夜。真っ暗。ライトの灯りがなければ死ぬんじゃないかと思うレベル。
これが県道249号??
とても車が通れるような広さじゃないぞ??
誰だよ、こんなとこに道作ったやつ。
いや、灯りがあっても普通に死ぬ危険はある。
こんな狭い上り坂で熊やイノシシと出くわしたら一巻の終わりだからだ。
そう考えると怖くて仕方ない。
こんなとこで死んでたまるか!という気持ちだけで前へ前へと進むが、なかなか進まない。
登っては下り、登っては下り、それを延々と繰り返す。
ようやく400mほど上り、右の写真の川内村付近まで出た。
まあ村と言っても少し開けた集落といった感じである。
そこをチャリでスイスイ下っているときに道端で何やら影が動いた。
そこからお互いがお互いを認識するまでに約1秒。
そいつの正体がイノシシだと気づいたときにはものの50mくらいまで接近してしまっていた。
僕はあまりの恐怖に叫ぶ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜!
その雄叫びをあげながらものすごいスピードでイノシシに近づく。
するとイノシシも恐ろしかったのだろう。ものすごいスピードで山を駆け上っていった。
もしあのスピードで突進されていたら軽く数十メートルは吹っ飛んだだろう。
そんなことを考えていたら肝が冷える。
あたりも集落といえども街灯はほとんどなく、それからしばらくは恐怖との戦いだった。
※電池もなく余裕もなかったので写真は全く撮ってない。テキストだけで想像してほしい。
そうこうしているうちにようやく明るい場所にでる。公園だ。
もう肉体的にも精神的にも疲れ果てていた僕はここで野宿することを考え、究極の選択を迫られる。
土管で寝るか、トイレで寝るか・・・
そうこうしているうちにちょうどウォーキング中のおじいちゃんに出会う。
意を決して「すいません、この辺に泊まれる場所ってありますか?」と聞いてみる。
おじ「この先4kmくらいのところに旅館があるよ」
にっしー「え、本当ですか?山道ではないですか?」
おじ「ううん、普通の道を4kmくらいだよ」
何たる僥倖!
おじいちゃんにお礼を言い、疲れた体にムチをうちもう一走りする。
4km先のビジネスホテル。
作業員が泊まるようなスペースかな?と思い、危うく通り過ぎるところだった。
フラッシュを焚いているが、この看板は真っ暗で見えなかったのだ。
電池もなくマップも見れなかったので危ない危ない。
扉を開けて今日泊まれるか聞いてみる。
5000円で1泊朝食付き。もちろん他に選択肢はない。
今なら50,000円でもやすいと感じただろう。
途中のコンビニで買ったご飯を食し、就寝する。
今日の出来事で興奮してなかなか寝れなかったのはここだけの話だ。
to be continued…