こんにちは。3度めのWWOOF(ウーフ)をオランダで行ったジローです。
オランダのWWOOF先には、2019年の9月2日~9月20日までの計19日間お世話になりました。
ここでのWWOOFは、ミュージシャンに出会うことが多く楽器の演奏技術的にも成長できた場所でした。
ホストさんは知識が豊富なためにおしゃべりで、あらたな見識を与えてくれました。
今回はそんな「オランダでワイン作りを手伝うとともにミュージシャンとも出会えたWWOOF」についてお話していきます。
目次
オランダのワイン農家でお世話になったホストさん
今回お世話になったのは、ワインの大会で銀賞を取るほどの実力者の夫婦。
今年70歳になるようですがまだまだ元気なお二人。
旦那さんはもともと社会の先生で、50歳近くからワイン作りの研究をはじめたとのこと。
「そんな晩年から農業はじめてもコンテストで準優勝する実力をつけられるのか!」と希望を与えてくれますね。
おしゃべりな方で、知識も豊富。
このホストさんの話は聞いていて非常に興味深かったです。
奥さんはここのワイン農家の経営を担当していました。
SNSの更新などをして集客だとか。
そして奥さんの作る料理は絶品でした。
そんな2人に今回はお世話になりました。
オランダのワイン農家での一日の流れと仕事内容
まずはタイムスケジュールからご覧ください。
07:00 起床&朝食
08:00 車でホストさんと畑に移動
08:10 仕事開始
09:30 休憩
09:45 仕事再開
11:15 休憩
13:00 帰宅&昼食&昼寝
14:00 庭で仕事開始
15:30 仕事終わり、自由時間
18:30 夕食
19:30 自由時間
23:00 就寝
一日の流れはざっとこんな感じでした。
仕事は1日6時間の週5日。
それでは詳しく見ていきましょう。
朝は7:00あたりに起床し、ウーファー用の宿兼、ワインを精製する場所に移動して朝ごはんを食べてました。
8:00になるとホストさんがやってきます。
そして一緒に車に乗って大きい方のワイン畑に移動します。
車の中で、「昨日は良く眠れたか」といった会話をしたり今日の一日の流れを確認したりしました。
朝はホストさんの声が枯れていて非常に聞き取りづらかったですが(笑)
ここでは害虫からグレープを農薬なしで守るために手間をかけた作業をします。
ひとつひとつ布製の袋で包んだり、成長を促進させるために剪定(不要な葉っぱ等を切ること)したり。
手間暇かけた作業を惜しまないからこそ、コンテストで賞をもらうワインを作れるんだなと実感。
作業中はいつもザ・ビートルズやクイーンの曲を流しながら。
このあたりの曲は割とみんな知っているのでみんなで歌いながら作業しました^^
やっぱり歌うのって楽しいですよね。
9:30あたりにホストさんが「休憩しよう!」と呼びかけます。
家から持ってきたコーヒーとクッキーなどのちょっとしたお菓子を食べながら、雑談を少々。
目安は15分くらいと言ってましたが、ホストさんは喋りだすととまらず30分の休憩になることがザラでしたね(笑)
僕は上手いこと質問が思いつかなかったので、もうひとりのウーファーさんに質問は任せることにしました。
そのかわり相槌は全力で打ちます。
話自体は面白かったので全く飽きませんでした^^
9:45に作業を再開し、11:15に休憩
そしてまた再開。13:00になったら午前中の仕事は終了。
ずっと同じ作業をしているとやはり疲れます。
剪定をする際には、握力がなくなったり首が痛くなることもしばしば。
休憩があったとは言えそこはちょっとつらかったですね。
家に戻ったら、朝食と同じような昼食を食べます。
その後少し仮眠とったりして、14:00か14:30あたりから庭にある小さい方のワイン畑での作業。
穴の空いた袋と新しい袋を取り替えたり、育ちの悪いグレープを省いたりします。
これはもう1人のウーファーさんと2人での作業なので、それぞれのことについて話すことが多かったです。
もちろん音楽を流しながらの作業です^^
大体15:30に仕事が終了。
夕食まで自由時間なので散歩したり、本読んだり、風呂入ったり。
たまにミュージシャン兼、養蜂家の方が訪ねてきたので一緒に演奏会したりしました。
この方との時間はかなり楽しかったです。
楽器は違えど、音楽の基礎的なリズムみたいなのを習いました。
18:30になったらホストさんと一緒に夕食を食べます。
夕食の後は、お皿を洗って自由時間。
基本は自由時間なんですが、僕がここを去る3日前にはホストさんからここのワイン畑の仕組みだとかプロジェクトについて教えてもらいました。
ホストさんはワインコンテストで銀賞もらってたり、論文や新聞に紹介される実力者です。その話はかなり興味深く、この話で僕は土壌に興味持つようになりました。
そういうこともありつつ、23:00になったら就寝します。
ここでの流れはこんな感じでした。
アメリカから来た2人のWWOOFer(ウーファー)
ここで出会ったウーファーは2人。
・オックスフォード大学を卒業し、オランダに就職先を探しに来た女性 ・大学を休学し、アメリカからネパールへ向かう旅をする青年 |
どちらもアメリカから来た方でした。
このオックスフォード大学を卒業したウーファーさんは、言語学を学んでいたらしく「英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語」の4ヶ国語を喋れるという頭脳の持ち主。
僕に聞き取りやすいようにゆっくり丁寧な英語を使ってくれる上に、話を振ってくれたり、英語を教えてくれたりとすごく接しやすい方でした。
そんな彼女ですが、オランダで就職先を探すということで自由時間中はずっと企業をリサーチし、企業にアポを取っていたようです。
最終的には、「IT企業でフランス語と英語の通訳者を求めている」という情報を見つけ、両方できる彼女はそこで面接を受けることを決めたとのこと。
その先のことはわかりませんが、無事受かっているといいなと思います。
博士号まで取っているくらいなので大丈夫だろうなと。
もうひとりのネパールへ向けて旅するウーファーさんは10年以上ギターをやっているギタリスト。
ヘビメタをこよなく愛し、大学ではバンドも組んでいたのだそう。
一度だけ彼の好きなバンドの曲を聞いてみましたが、デスボイスが強すぎて何言ってるかわからない^^;
流れで三線を弾かせてみると、本来の弾き方とは違うけれどびっくりするくらい弾ける。
音楽やっている人ってすごいんだなあと感じた日でした。
いつか僕も音程を判別できるようになって、見知らぬ楽器でも弾けるようになりたいと思います。
別日ですが、養蜂家でミュージシャンの方が来たときは3人で演奏会を開いたりもしました。
ギタリストの彼は飲み込みがかなり早い。
同じミュージシャン同士気が合うようで、会話の内容が僕にはわからない領域まで進む^^;
半年にも満たない演奏歴で一緒に演奏するのは恐縮でしたが、本当に楽しい時間が過ごせました。
割と快適なキャラバンでの宿泊
ここでの宿泊場所はホストさん家の庭に設置されたキャラバン。
キャラバンというのは、車の後ろに繋いで牽引するタイプのキャンピングカーのことです。
移動でき、生活環境が一通りそろっている部屋という感じですね。
このことからキャラバンは、通称「走る家」とも呼ばれています。
中身はキレイで割と広い。ベッドが2台と、カップルが来ても対応できます。
窓からは隣の家の人が飼っている馬を観察することもできました。
ベッドに蚊帳がついていたり、机や収納棚、コンセントなどの設備がありました。
暮らすにはこれだけあれば十分です。
ホストさんの家の1室ではなかったので、三線を夜遅くに練習したりしても大丈夫というのが僕にとって大助かりでした。
キャンピングトレーラーに移動するとWi-Fiが届かなくなるというのが少し不便でしたが、その分スマホに依存しない生活ができたのでよかったのかなと。
気づくとスマホに通知来てるかどうかとか気にしちゃってますもんね^^;
洗濯物は週に1回。ホストさんに預けて洗ってもらいました。
お風呂場とトイレはウーファー用の宿兼、ワインを精製する場所に設置されていました。
そこもかなり清潔に保たれていて過ごしやすかったです^^
ホストさんの作る夕食が美味しい
ここでの食事はホストさんが全部提供してくれました。
朝食はパンにチーズとハムをのっけたトーストかシリアル。
他のウーファーさんと一緒に食べます。
昼食も同じ感じ。
トーストか、昨日の夕食の残り物を食べることが多かったです。
即席ラーメンを食べることもしばしば。
これも他のウーファーさんと一緒に食べます。
朝食と昼食はどちらかと言えば、夕食まで耐え抜くというような食事内容。
基本毎日同じようなものばかり食べてますからね。
最後の週は、さすがにトーストには飽き飽きしてました^^;
ですが、夕食がその分美味しい。
夕食はホストさんも一緒に。僕らのところに結構な量の料理をもってきます。
パスタやキッシュ、時にはお米と炒めもの、デザートも日替わりでついてくる。
僕は細い割によく食べるので「これも食べれる?」「あれも食べれる?」と言った具合にホストさんからめっちゃ料理を勧められました(笑)
時には食べすぎてお腹いたくなることも。
また、毎週火曜にはお隣さんがやってきて一緒に食べます。お隣さんの料理もこれまた美味しい。
お隣さんが来るときはワインとともに食事を楽しみました。
こういう風にお隣さんと一緒に食事をとるなんてことは聞いたことがなかったのですが、これはこれで面白いものですね。
自分では作らないような料理が食べられますし、コミュニケーションもとれていい関係も築きやすそうですし。
今思えば、ここで飲んだワインは格別でしたね。
初めて飲んだのですがほんのり甘くて、喉元をスルッと通り抜けて飲みやすい。
赤と白の両方試しましたが、僕は白が断然好みでした。
観光に行ったり路上演奏をした休日
ここでの休日は土日の2日間もらえました。
なので休日は全部で4回。
どちらの土曜日もアムステルダムに観光に行きました。
日本じゃ見なれない博物館がたくさんあって見どころ満載でしたね。
2回めの観光の途中でSIMカードの容量が切れて、マクドナルドのフリーWi-Fiを使って情報収集をしたのはいい思い出です。
人気の観光名所「アンネフランクの家」にも行ってみたかったのですが、1ヶ月前くらいから予約しないとチケットが取れないみたいでした。
当日券はオンラインで抽選順。
9:00ジャストにホームページにアクセスして待機中の200人以内に入れたらチケットが確実に購入できるのですが、僕は900番台とかで結局チケットを手に入れることができませんでした。。。
そこは後悔が残っていますね。
もっと早くオランダの観光名所を知っておくべきだったと。
観光以外にも、初めての路上演奏にもアムステルダムで挑戦してみました!
三線初めて半年と技術的にはまだまだでしたが、20分で8ユーロ(およそ960円)稼ぐことができました!
ケースを置いて三線を弾き始めるまではかなり緊張しました^^;
いざ弾いてみると周りの人は微笑ましく見守ってくれる。(またはさほど気にしていない様子)
弾いてるとわかるのですが、子どもがよく立ち止まってくれます。
1人、わざわざお父さんにお金もらって投げ銭してくれた男の子がいたのですが、その子の可愛いこと可愛いこと。
律儀に一礼までして去っていきました。
今でもその光景が目に浮かびます。
なんやかんやで初めての路上演奏は成功に終わりました。
心臓バックバクさせながらもやるだけの価値はありましたね(笑)
今でも思い出に残る路上演奏です。
日曜はゆっくり日光浴しながら過ごして、気が向いたら散歩かサイクリングへと言う感じ。
ホストさんの友人が養蜂家、兼ミュージシャンということで一緒に楽器を演奏したりもしました。
この方にも三線を弾いてもらいましたが、ギターなどのようにフレッドがないのでやりにくかったみたいです(笑)
でもすごい上手に弾けるのがすごいなと思いました。
ミュージシャンは偉大ですね。
楽器で人を感動させられるレベルに僕もなりたい。
彼曰く、「日々の練習の積み重ねが今の私を作ってくれた」と言っていました。
「憧れを抱いてその場所に近づきたいと思うなら、毎日少しずつでも練習をするべきだ。
それを続けていれば、いつの間にか想像もしていなかった境地にたどり着いている、そんなもんだよ」
と言われましたね。
やはり一番の近道は継続すること。これみたいです。
どの分野であっても続けられる人が、人に感動を与えたりなにか大きなことを成し遂げるんだろうなと改めて考えました。
これからも日々精進していいたいものです。
オランダのワイン農家でのWWOOF(ウーフ)は様々な分野に触れることができました!
オランダでのWWOOFはかなり知識が深まるものでした。
ミュージシャンの方に会えたり、ホストさんから興味深い土壌のお話が聞けたり、路上演奏してみたり。
農業の知識だけでなく、演奏技術も飛躍的に向上した場所でもありました。
本当に色々な経験ができた場所でした。
ホストさんとは連絡を取り合う仲にまでなれたことも嬉しいポイントです。
WWOOFはすごく色々な経験ができるので、是非やってみてほしいです!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました^^