どうも、こんにちは。ジローです。
世界一周すると決めたらこんな疑問が浮かんできませんか?
その気持ちよくわかります。
長期世界一周の場合は、ルートをザックリと決めて行く先々でその都度変えていく方法もアリです。
しかし、あまりにも適当なルートだと観光名所をダラダラ周って終わるだけの旅になってしまいます。
世界一周して何も得られないってすごい虚しいものです。
特に、短期間で世界一周をする場合はルートを明確に決めるのと決めないのとでは世界一周後の充実度が大きく変わります。
ルートの決め方を間違うと、観光にあてられたはずの時間がムダになることも・・・
なかなか行けない世界一周だからこそ、時間を効率よく使って旅をしたいですよね。
なので、今回は僕が実際に世界一周のルートを組み立てた経験から、希望に沿った世界一周ルートをどのように組むと良いのかについて解説していきます!
この記事を読むことで、どのようにプランを組むと良いのかが見えてきますよ^^
目次
世界一周する際に使える2つの手段
世界一周のルートを決める上で、欠かせないのが航空券の取り方です。
一般的な方法は以下の2つです。
- 世界一周航空券を予約する方法
- LCCでその都度航空券を予約する方法
旅のスタイルによって、世界一周航空券を買った方が良い場合、LCCでその都度購入したほうがいい場合があります。
これからこの2つの特性について解説していくので、どちらがあなたに合っているのか確かめていきましょう!
世界一周航空券とは
まず、世界一周航空券について。
世界一周航空券は以下のように定義されています。
世界一周航空券とは、出発地となる空港から発って地球を一周し、再び出発地に戻るまでの複数枚の航空券をセットにして販売するものをいう。
ー世界一周航空券wikipediaより引用ー
つまり、世界中の色んな場所を巡るための航空券を一気にまとめて購入するチケットです。
例えば、こんな感じの航空券がセットになっているイメージです。
1枚目:東京→バンコク
2枚目:バンコク→パリ
3枚目:パリ→ロンドン
4枚目:ロンドン→ニューヨーク
5枚目:ニューヨーク→テキサス
6枚目:テキサス→東京
図にすると以下のとおりです。
世界一周航空券は予め行く場所や、滞在期間を決めて世界一周をすることになります。
なので、予定通りに動きたいという人や1~3ヶ月など比較的短期間での世界一周する方に向いている方法だと言えます。
世界一周航空券を取り扱う航空会社はこちらからどうぞ
- スターアライアンス
⇒http://www.staralliance.com/ja/ - ワンワールド
⇒https://ja.oneworld.com/ - スカイチーム
⇒https://www.skyteam.com/ja/
世界一周航空券を使うメリット・デメリット
世界一周航空券を使うとなるとメリットだけでなく、もちろんデメリットもあります。
世界一周航空券を使うメリット
まずは世界一周航空券を使うメリットについて。
メリットは大きく4つ。
- 旅の予定を組み立てやすい
- 日付は何回でも無料で変更できる
- LCCに比べ、機内サービスが充実している
- マイルが貯まる
これらが大きなメリットです。
1つ目の旅の予定が組みやすいというのは、予めルートを作ってから航空券を購入するため計画的に旅ができるからです。
「この国にもう少し滞在したい!」
という風になったら、日付を何度でも組み直せるのでリスケジュールもしやすいです。
※空席があることが条件です。
あとは、LCCでは追加料金がかかってしまう機内食やアメニティも無料で利用できます。
各座席に映画などを見れるモニターがついているのも大きなポイントです。
一番大きなメリットはマイルが貯まること!
適切なクレジットカードを使えば、世界一周から帰ってきた後に貯まったマイルを使い無料でもう一度海外旅行へ行くことも可能です。
クレジットカードの選び方はこちらから
世界一周航空券を使うデメリット
さて次は、世界一周航空券を使うと出てくるデメリットについて。
- 旅のルート変更がしづらい
- 途中で行きたい国を追加すると料金がかかる
- 価格がLCCに比べると高め
- 行ける大陸数や乗り換え数に制限がある
この4つがデメリットですね。
先程も述べたように、世界一周航空券では先に航空券を購入してから旅をします。
そのため、あとから他の国にも寄りたいとなったときに融通が効きません。
さらに、世界一周航空券は一方向にしか進めないため、通過してしまった国に戻ることができません。
価格自体はサービスが充実している分、少しLCCよりも割高です。
世界一周航空券を提供している航空会社にもよりますが、その料金は大体30万~50万ほどです。(エコノミークラスの場合。)
ワンワールドの料金は以下の表を参考にしてください。
クラス/大陸数 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
3大陸 | 335,000円 | 656,300円 | 1,003,300円 |
4大陸 | 354,600円 | 780,400円 | 1,182,500円 |
5大陸 | 418,800円 | 895,200円 | 1,370,200円 |
6大陸 | 485,000円 | 978,200円 | 1,495,100円 |
エコノミークラスなら4大陸を周遊する航空券を買うのが一番、コスパが良いです。
一番のデメリットはチケットによっては行ける大陸や、飛行機を使った大陸内での移動回数に制限があることです。
航空会社によりますが、世界一周航空券では最大16回、飛行機を使って移動することができます。
大陸制であれば、行った国が多くても少なくても料金は変わらないので、できる限り多くの回数飛行機に登場したほうがお得ですね。
そもそもLCC(格安航空会社)とは?
それでは、LCCというのはどのようなものかということを解説します。
LCCはローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称です。
日本語では格安航空会社と呼ばれています。
サービスの有料化や機内設備の簡素化などを行うことで、低価格運賃を実現している航空会社がLCCです。
現在、日本国内に発着するLCCは、ピーチ、バニラ・エア、ジェットスター、スカイマークなどがあります。
LCCは世界中にどれくらいあるのか
ちなみに、LCCは世界中におよそ100社存在しています。
- アジア・・・35社
- ヨーロッパ・・・27社
- 北米・・・10社
- 中南米・・・4社
- オセアニア・・・4社
- 中東・・・6社
- アフリカ・・・8社
2020年6月現在確認できているLCCは上記のとおりです。
アジアが一番多くのLCCシェアを占めていますね。
近年はLCC需要が高まってきているので、今後それぞれの地域でさらに多くのLCCが増えていきそうです。
LCCを使うメリット・デメリット
これからさらに増えていくと予想されているLCCですが、メリットとデメリットはもちろん存在します。
LCCを使うメリット
LCCを使うメリットは以下の4つです。
- 何より安い
- 燃料サーチャージが安い、もしくは無料
LCCのメリットはなんと言っても値段が格安であることです。
大手の航空会社と比べても20%~50%は安いと言われています。
通常は、片道航空券だと高くなりがちですがLCCの場合は片道のチケットでも往復チケットとそこまで料金が変わりません。
これにセールもあって、時期が合えば驚異的な安さでチケットが購入できます。
さらに、燃料サーチャージというガソリン代のようなものを大手航空会社では航空券代とは別で取られることもありますが、LCCはそれが格安か徴収されないことがほとんどです。
LCCを使うデメリット
コストをダウンのために様々なものを削っているためLCCにはデメリットも多いです。
- 預け荷物が有料である
- 機内サービスも有料である
- 欠航時の保証がない
- 遅延が多い
- シートの間隔が狭い
- 発着空港が市内から離れている
忖度なしで語るとこのくらいあります。格安の代償は結構大きいですね^^;
機内サービスが有料なのは置いといて、荷物を預け入れる際にも料金が発生します。
なので、LCCで旅をする場合に荷物をコンパクトにすることは必須事項。
そのことについてはこちらの記事からどうぞ
そして、割と怖いのが保証がなかったり遅延が多いということですね。
そのため、フライトの乗り継ぎを利用しようと考えている人は3~4時間は余裕を持って次のフライトを予約するようにしたほうが良いです。
乗り継ぎ失敗すると、無駄な出費がかさんでしまいます。
一度、乗り継ぎ時間が1時間ということがあったのですがその時はかなり焦りました^^;
英語表記のため場所を探すの大変ですし、入国審査とかで意外と時間を食ってしまうので本当に気をつけてください。
学生が世界一周するならLCCがオススメ
世界一周航空券とLCCについて解説してきましたが、学生が使うならLCCでの世界一周がオススメです。
というのも、学生のうちはそこまでお金が手元にあるわけではないですし、航空券以外にもお金がかかってくるためです。
観光代、宿代、食事代などなどが加算されるので、思っているよりも出費が多くなります。
ちなみに、世界一周中僕はWWOOFとworkawayという機関を使ってファームステイをしながら旅をしてました。
その中でどんなに細かく計画をしていても、ファームステイ中に友達ができてその人の家へ訪ねる事になったり、居心地が良くてファームステイの日数を伸ばしたりなどで計画が変わることは多々ありました。
世界一周航空券だとこのように柔軟に行く場所を追加したり、日付を変更するのも手間がかかるのでLCCで旅をしていてよかったなと感じましたね。
この経験からも融通がきかない世界一周航空券よりはLCCで柔軟にプランを組み換え、その都度航空券を購入することをオススメします。
機内サービスがなくても飲食物を持ち込めばいいですし、Wi-Fi設備がなくてもスマホで音楽を聴いたり、ダウンロードして映画も見れたりしますしね。
なので、LCCでも何も問題はないですよ^^
LCCを使って世界一周するルートを作成する
先程も言ったように、LCCをうまく使えば自由度の高いかつ格安の世界一周プランを組み立てることができます。
世界一周航空券で40万近くするものが、LCCなら20万で済んでしまうなんてこともザラです。
それでは、どのようにルートを組んでいくのかご紹介していきます!
まずは行きたい観光地を決める
まずは行きたい観光地を決めましょう。
3ヶ月以内の短期旅行なら、ひとまず5箇所ほどピックアップしておけばいいです。
3ヶ月以上の長期世界一周の場合は、最初に行きたい地域を決定してそこからルートを決めていきましょう。
多くの旅人は西回り(東南アジアが最初)が多いようですが、いきなり太平洋を横断してアメリカに向かうのもアリです。
西回り、東回りどちらが良いかとかはなく、どの国にいつ行くのかのほうが重要だったりします。
例えば、
- 10月にドイツでオクトーバーフェストに参加
- 新年はニューヨークのタイムズ・スクエアで年越し
- 2月にあるリオのカーニバルに参加
などですね。その月にしかないイベントや絶景が見れる時期があったりするので確認しておきましょう。
長期旅行者の場合、旅先で出会った旅人と一緒に行動するということもあるので比較的自由度の高い旅となります。
スカイスキャナーを使って航空券を検索
航空券を探す際は、スカイスキャナーというサイトがオススメです。
基本は、このサイトを使って「行きたい場所を結んで行く」といった感じです。
【必見!】超格安航空券の見つけ方
スカイスキャナーでは、目的地が決まっていなくても、各地域どの時期が1年間で最も安いのかを簡単に調べることができます。
手順は以下のとおりです。
- スカイスキャナーのサイトにアクセスする
- 出発地を自分の出発したい空港を設定する
- 目的地を「すべての場所」にする
- 出発日・現地出発日の部分をクリックし、月全体→最安値の月(一番安い月を検索する)を選択
- 選択したら「検索する」をクリックする
- 検索結果のなかから興味がある国をクリックして都市を選ぶ
- 出発日・現地出発日を選ぶ
図解するとこんな感じになります↓
1.スカイスキャナーのサイトにアクセス
2.出発地を自分の出発したい空港に設定し、3,目的地をすべての場所にする
今回は、出発地を「東京、成田空港」にすることにしました。
4.出発日・現地出発日の部分をクリックし、月全体→最安値の月(一番安い月を検索する)を選択し、5.「検索」をクリックする
6. 検索結果のなかから興味がある国をクリックして都市を選ぶ
7. 出発日・現地出発日を選ぶ
これをすることで、どの月が一番安いか「底値」を知ることができるので是非使ってみてください!
LCCでルートを作成する際のポイント
実際にLCCでルートを作成する前に、時間を効率よく使うための航空券の選ぶポイントをまとめておきます。
ポイントは全部で3つです。
- 移動はできる限り早朝、もしくは夕方以降のものを選ぶ
- 乗り換えでなく、直行便を選ぶ
- 観光時間は3日以内に設定(短期間の場合)
もちろんそれぞれ、そうしたほうが良い理由があります。
1つ目「移動はできる限り早朝、もしくは夕方のものを選ぶ」
これは言うまでもなく効率よく時間を使うためです。
移動を早朝に済ませば午後の時間を観光に使えて、夕方に移動するなら午前中を観光の時間に使うことができます。
ただ、昼間に移動するとどうなるでしょう?
昼間に移動すると、空港の待ち時間で午前中を使い、現地に着いても観光地の閉館時間が来て十分に観光できないなどが起こりえます。
なので、昼間に移動するのは安い航空券がその時間帯しかなかった場合のみにしましょう。
※移動を深夜に行えば、時間を節約するとともに宿代も節約できます。
ただ、毎回それをやると体力が持たないので深夜移動は2回を目処にしておいたほうがいいです。
2つ目「乗り換えでなく、直行便を選ぶ」
これは時間を節約する以外に、ロストバゲージに遭わないようにするという目的があります。
荷物が機内持ち込みだけの場合は問題ないのですが、荷物を預ける場合、乗り換えの際に荷物が置き忘れられるなんてことも海外では起こります。
その他、飛行機が遅延した場合に新しく航空券を買わなければならないこともあるので、できる限り直行便を選びましょう。
3つ目「観光時間は3日以内に設定(短期間の場合)」
長期旅行者の場合は別にいくらでも好きなところに行けますが、短期旅行者は時間が命です。
その国の都心を観光するならその時間は3日あれば十分ですし、なんなら2日あれば行きたいところはほぼ周れます。
オランダのアンネフランクの家など、予約が必須の観光名所もあるので、行きたいところは予めピックアップして概要を確認しておきましょう。
LCCで世界一周する際のモデルルート
今回は一つの例として14日ほどで回れるルートを紹介します。
- 東京⇒香港
- 香港⇒コペンハーゲン
- コペンハーゲン⇒ロンドン
- ロンドン⇒バンクーバー
- バンクーバー⇒東京
2020年6月時点でのフライトスケジュールに沿って探していきたいと思います。
東京⇒香港
東京⇒香港間は午後の便がいくつか見つかりました。
遅い時間だと、宿のチェックインや公共交通機関の利用が困難になるので、15:45の便を予約することにします。
丸1日は観光に使いたいので2泊3日したほうがいいですね。
香港⇒コペンハーゲン
そして、次は香港とコペンハーゲン間は夜遅くの便が1番安く見つかりました。
こういう深夜の便に乗るときは日付をしっかり確認しましょう。
予約した便が1日ずれてしまっていたとかもよくあるので^^;
あとは、乗り換えがあるものは余裕を持つためにも、乗り換え時間が2時間程度あるものを選ぶといいですね。
乗り換え時間が短いと、預けた荷物が積み込まれずロストバゲージ(荷物の紛失)が起こる場合もあるので。
コペンハーゲンには時差の都合上、香港で飛行機に乗った同じ日付でつくので、そのまま観光に移ります。
コペンハーゲンは町並みが綺麗で見るところも多いので、3泊してもいいですね。
また、フリックスバスというヨーロッパの格安バスで陸路での移動もできます。
余裕があるならノルウェーやスウェーデンに足を伸ばしてみてもいいですよ^^
コペンハーゲン⇒ロンドン
画像でも見てわかるように、ヨーロッパでLCCを利用すると2000円を切ることもあります!かなり破格ですよね。
しかも、毎日複数便飛んでいるのでフライトスケジュールをそれほど意識しなくても移動ができます。
この安さのためか、売り切れることも多いので早めに予約しておくのが良いでしょう。
ロンドンでは、ビートルズの聖地やハリーポッターの聖地を見て回るのも面白そうです。
ロンドン⇒バンクーバー
ロンドンからバンクーバーへは2万5000円ほどで行けてしまいます。といっても、大西洋を超えるルートはそこまで便数が多くないのでスケジュールはしっかり確認しましょう。
また、ロンドンから北米に渡る際ですが、アメリカへ飛んだほうが安い時期とカナダに飛んだほうが安い時期があるので、スカイスキャナーで見比べて場所を決めるといいです。
バンクーバー⇒東京
今回の場合だと、安い日にちが4万円台のものしかなかったのですが、うまく探せば3万円台の航空券がある時期もあります。
どうしても太平洋を横断して変えるとなると料金も高くなるので安く済ませたいところ。
乗り換えがあるものを選ぶともう少し節約できます。
今回のルート&金額
2週間程度の世界一周なので、国数は4~5つくらいがちょうどよく見て回れる範囲かなと思います。
ルートはこんな感じでスカイスキャナーを使って探し、繋いでいきましょう。
ちなみに、合計金額は以下のとおりです。
- 東京⇒香港 11,300円
- 香港⇒コペンハーゲン 35,600円
- コペンハーゲン⇒ロンドン 1,800円
- ロンドン⇒バンクーバー 25,700円
- バンクーバー⇒東京 44,800円
合計:11万9200円
このルートでは。
- 香港で世界三大夜景の1つヴィクトリア・ピークを眺められる
- コペンハーゲンでおとぎ話のような世界観に浸る
- ロンドンでビートルズやハリーポッターの聖地を巡礼
- バンクーバーで自然豊かなキャピラノ吊り橋で空中散歩
という、都心部にも自然の凄さにも満足しながら世界一周が行えます。
宿泊や、食費を含めて20万程度なので、世界一周航空券を買うよりもかなりお得に済ますことができますね。
世界一周航空券とLCCはどちらを使うといいのか
さて、ここまで世界一周航空券とLCCでの世界一周について話してきましたが、あなたにはどちらがオススメか最後にまとめておきます。
世界一周航空券がオススメな人は
- まずは世界一周がどんなものか体験してみたい人
- 短期間で効率よく周りたい人
- スーツケースなどの荷物が多い人
- 機内で快適なサービスを受けて過ごしたい人
- マイルを貯めたい人
逆に、LCCで世界一周する人は
- 3ヶ月以上、長期で旅行に行く人
- 旅行先はきっちりと決めず、気の向くままに冒険したい人
- 都市部だけでなく、マイナーな場所にも行きたい人
- とにかく安く済ませたい人
このような感じです。
どちらを使っても、思い出に残る旅になることは間違いないのです。
今や世界一周と言っても、100万円もかからず行う事が可能です^^
「世界一周をしてみたい!」
そんな夢を持っているのなら一度は思い切って外に飛び出してみましょう!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。